学園煉獄

クラス軸を自分軸に書き直すための万里の紀行文

シングルマザーアイドルとかいうグロテスクな文字列を見た

推し活とかいう単語がいけ好かない。たまらなく嫌い。虫唾が走るし反吐が出る。

薄皮一枚剥ぎさえすればそれはグロテスクな支配搾取構造だ。ごまかすな。

ところが大衆はそれを好意的に受け入れ、喜んで身を投じている様子

正気の沙汰ではない入り口までを舗装された地獄とはまさにこのことだ。

 

そういったフワリとした地獄がまかり通るのはおそらく国教がないからで、

もし戦後にキリスト教化されていたなら、まがい物が蔓延る余地は少なかったろう

 

神の名により搾取が行われるとき、それはそれでグロテスクではあるものの、

名目として人間の不平等はない。思い上がった人間の全能感と選民意識は表に出ない

裏で協会勢力が甘い汁を吸うのだとしても、大衆に対しては優しい嘘をつき続けるはずだ。

 

図に乗る人間の全能感と選民意識がだだ漏れとなる今の推し活格差とは大きな隔たりがある。

 

神を代行するのであれば、せめて偶像であれ。徹底して偶像であれ。

搾取者が人間を自称するなど言語道断。こずるい欺瞞で言い訳だ。神霊になれ。

肉体を捨てろ。恋愛はダメだ力も祝福も平等に分けなければならない。

DQNやチャラ男を、おれたち負け組の上に置くんじゃない。

 

負け組が負け組としての道を歩み出すきっかけは多くの場合学校にある。

そこの支配者がDQNチャラ男だ。奴らを威張らせるのは結局のところ顔のいい異性である。

 

日本のアイドル業はこういった人間の理不尽な格差をマネタイズしているのだ。

喜んで他人に課金するのは、理不尽な世の中で心を擦り減らした者たちだから。

まさに業の文字にふさわしい。

他人を尊重する気があれば、それは安易に触れてよい領域ではないとわかるはずである。

生半可な覚悟で救うと言ってよい領域ではない。マネタイズするなら本気で救って魅せろ。

 

だからアイドルは徹底的に神霊的であれ。

自己の超越的な力を自覚し、どこまでも謙虚であらねばならない。

全能感を抱くなとまでは言わない。スパイダーバースを観ろ。

 

力には責任が伴う。神を代行するならばその力の行使は平等に行われる必要がある。

つまり不平等の極致である恋愛と根本から相反する対極に位置している。

 

人間でありたいのなら地に足をつけ、中庸と共に生きればよかろう。

人間でありながら神になりたいのなら、

そのグロテスクな矛盾全てを置き去りにするだけの超越した存在にまでならねばならない。

実力者なら他者を搾取していいというわけではないが、顔ではなく、

顔で下駄履いた出来レースだとも言わせぬほどの実力で集客したならば、

それは搾取ではあるまい。

 

だが顔という理不尽で最強の不平等による他に代えがたき要素が先立つ集客と、

金銭・名誉・承認の搾取であるのなら、それは神が神である所以の所業である。

単なるイージーな人生設計に、たくさんの可哀想な負け組を食い物として組み込むのなら、

アイドルは神として偶像であらねばならない。

 

所詮ただの人間でしかない単なる神のまがい物なら、われわれと対等である。

対等であるべきだ。対等でなくてはならない。

 

全て同じところからきている。全てが一連の関係性をもって密接に絡まり合っている。

顔がいい人間の人生がイージーモードであることも、

偽りの救いを求め搾取の列に並ぶ負け組達の心が擦り切れたのも、

前者から力を受けた勝ち組が後者を踏みつけて威張り散らしていられるのも、

全て恋愛至上主義による理不尽な不平等によるものだ。

 

だから我々は誇りを持って立ち向かわねばならない。

搾取の言いかえである「推し活」を我々の誇りをもって拒絶しよう。

神であるべき人間が、神通力を備えたまま人であろうとすることを許さぬようにしよう。

我々負け組の尊厳のために。

 

 

(※1)

顔のよい女性の中にも人生がままならない、決してイージーとは言えない人がいるらしいのは知っています。

顔が良ければすべてイージーだというつもりはありません。顔の良さにのぼせ上れた奴が、イージーなのです。

謙虚に踏みとどまり、宙に浮かず、ままらない人生を選んだ美人のことは、そこいらの人間より尊敬します。

(※2)

ももクロについて、年齢的にアレはまあギリOKだろうという感覚があります。

コンセプトとしてメンバーを次々入れ替えていく路線を拒否しているし、NGなメンバーはたとえどれ程可愛くても切っているからです。

あと個人的に割と楽曲が好きというのもある。

 

→ 個人的な感覚の整理

恋愛に関して恵まれた人間が、社会への肯定的認識を早期からはぐくみ、

周囲の恵まれない人間をこやしにしながら全能感と選民意識を培って、

社会で積極的に自己表現して利益を獲得していく……という路線がたまらなく嫌いで、

その辺が色濃くなければそこまで嫌いじゃない、みたいな感覚が俺の中にあるっぽい。

調子に乗ってるYoutuberを嫌いすぎて気が滅入っているのも近い理由ですが、アレについては炎上商法嫌いも混ざっているので更に輪をかけて超嫌いで……あ、「シングルマザーのアイドル」とかいうグロテスクな矛盾も炎上商法入ってますね。

誇りを持ちましょう。