学園煉獄

クラス軸を自分軸に書き直すための万里の紀行文

アニメポケモン最終回感想! 冒険は続くったら続く!!

ポケモンセンター25周年を迎える。

記念キャンペーンではレベル25の特別なピカチュウが配布され、

持ち物はわざマシン25「からげんき」だという。

 

ちょっとまてくれ。

 

そこは「かみなり」じゃないか? わざマシン25だぞ?

24番の10まんボルトから連番で覚えている人も多いはずだ。

前作の特殊仕様では25番が「まもる」となったが、今作ではてっきり戻ったものだと思っていた。

まさか「からげんき」になっていたとは……! なぜに?

 

25周年のピカチュウに「かみなり」ならおあつらえ向きだろうに。

さては公式のヤツ、狙ってあえてやったな。SV発売当初から仕込まれていた壮大な伏線だ。

 

つまりはこれ、「OK! 次に進もうぜ!」っていう、

サトシから俺たちへのメッセージなんですよ!!!

 

 

ご存じのとおり、アニメ版ポケットモンスターには一旦の区切りがついて、

26年続いたサトシの物語も2023324日に大団円を迎えた。

 

その最終回の冒頭、カスミとタケシと別れる場面で流れたBGMこそ、何を隠そう金銀編のオープニング曲である『OK』のアレンジなのだ。

サトシが元気にOKと叫んで始まり、『次に進もうぜ!』と続く、サビで自慢の技「からげんき」が炸裂する、あの曲である。

まさにOKと言えばからげんき、からげんきと言えばOK。

 

これはもう、公式さん絶対に狙ってやっていますよね???

 

 

サトシの物語を締めくくる今期のアニポケ『めざせポケモンマスター』は、

1クールを丸々使った丁寧なエピローグのようで、

懐かしのカスミとタケシを迎えて、サトシが各地でポケモンたちと心を通わせていく姿を描いた。

 

チャンピオンとなって凱旋したサトシは、冒険の中で「ポケモンマスター」とは一体何なのか、

ある意味ポケモン界最大の謎について答えを出していく。

 

個人的に印象深かったのは第8話(1242話)の『ジュペッタのさがしもの!』だ。

新たな町に着いたサトシたちは、民家荒らしのジュペッタに悩まされる住民たちに遭遇する。

「捨てられた人形が恨みでゴーストポケモンになった」という図鑑解説から怨恨の線を疑うタケシ。

立ち込める不穏な空気を、サトシの一言がガラっと変える。

 

「俺、ジュペッタのことをもっと知りたい!!」

 

ハッとした。なんという奴だろう。

信じて対話しようというのだ。言葉も通じぬ呪いの人形を相手に。訳があるなら力になりたいと。

 

それがポケモンマスターだよ。サトシはもう十分ポケモンマスターだよ。

気がつけば僕は涙ぐんでいた。

 

そして最終回、サトシはついに全てのポケモンと友達になるという目標を見つける。

ピカチュウ、いつか俺がポケモンマスターになったとき、そこにいてくれよな

くぅぅ~~っ! プロポーズかよ~~!! 『うる星やつら』かよ~~!!!

 

ここでわかった。つまりそういうことなんだ。「いまわのきわ」なんだ。

ポケモンマスターというのは生き様やあり方なんだ。

チャンピオンになって達成するものじゃなく、ずっと続く目標、人生で貫く理念なんだ。

 

最終回ではサトシが自宅のお風呂でピカチュウと仲睦まじくじゃれ合うシーンがある。

ポケモンのことを第一に考え、進んで一肌脱ぐ姿も繰り返し描かれてきた。

これぞまさしく、ポケモンへの信頼と愛情を持ったトレーナーの姿だ。

友情とは、絆とは、優しさとは。26年続いた冒険が、そんな人類普遍のテーマに着地した。

なんと素晴らしいエピローグだろう!

 

 

カスミとタケシは家路についたが、ロケット団との因縁はまだまだ続きそう。

サトシとピカチュウの冒険はまだまだ続く。

いつでもふらっと戻ってきそうな、前向きで清々しい最終回。

サトシは俺たちに、さよならは言わないんだよ。

 

だから、OK! 次に進もうぜ!